第918話 【番外編】アマビエさん、まだ食べる

「はは、じゃあ僕も」

「……さっき思ったんですけど、もしかしてキャルバニア好きですか?」


 僕は有名玩具の名前をあげてみた。小さな洋服を着た動物の人形と、彼らが暮らす家や家具。それを中心にしたシリーズで、長年代替わりをしながら愛され続けている。


 パートさんはそれを聞くなり、ソフトクリームをとり落としそうになった。


「な、なんで分かったんですか?」

「じーっと見てたキーホルダーの人形、キャルバニアに似てたし。ボールペンも、キャルバニアの兎ですよね?」


 妹が一時期持っていたので、薄ぼんやりとではあったが覚えていたのだ。



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