第913話【番外編】アマビエさん、ダッシュする

「それは本当に、そうだと思いますッ!!」


 珍しくパートさんが声を大にして言った。


「あれ、同じ物を集めてるんですか?」

「い、いえ。そういうわけじゃないんですけど」


 パートさんは気まずそうにぱっと遠ざかっていった。僕は首をかしげながら、彼と社長の後を追う。


 道を下っていくと、最初に通った入り口が見えてきた。その前に大きなゾウ舎があって、横手におみやげ屋さんが見えてくる。


「アマビエは食料を調達する」


 アマビエさんがさっそく、おみやげ屋さんにダッシュした。「ソフトクリーム」の文字を見つけてしまったらしい。


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