第907話 【番外編】アマビエさん、モデルウォーク

「筋トレの一環として取り入れたい」

「アスレチック施設とかどうですか?」


 しばらくしたら、新たなヒーロー……というか、妖怪伝説が誕生しているかもしれない。


 その間、アマビエさんは短い手をじっと見ながら、ずっと舌打ちしていた。


「水中では絶対に負けぬ」

「アマビエ、水族館で展示してもらったらどうだい。ちょっと痩せるかもよ」


 社長が言ったが、この人が言うと冗談に聞こえないから怖い。


 モデルウォークをするアマビエさんを筆頭に、僕たちは坂を登って園のてっぺんにたどりつく。そこは、大型草食獣のエリアだった。

「あ、キリン!」

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