第905話 【番外編】アマビエさん、ギスギスする

 妖怪二体は、非常にギスギスした会話をしていた。


「じゃあ、猿舎の方に行ってみましょうか?」


 パートさんが気を遣って話題を変えてくれた。猿舎は非常に縦長の檻になっていて、下からではてっぺんがよく見えない。檻の中部に階段とテラスがついていて、上方はそちらから見てね、ということらしかった。


「小型の猿が多いんだねえ」


 社長のつぶやきの通り、猫より少し大きいくらいの猿がたくさんいる。彼らはだいたい長い腕と尾を持っており、それを器用に動かしてバランスを取っていた。


 時折枝から枝へ猿が飛び移ると、子供たちから歓声があがる。

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