第895話 【番外編】アマビエさん、和歌を詠む?

「けなしているように見えて、桜というのはそれくらい影響力がある花なんだよ、と結果的に持ち上げているけです」

「ほえー」


 事務の子が感心している。さすが年長者、知識があって話を聞いていると面白い。


「アマビエさんも好きな和歌とかあります?」

「たこ焼きや ああたこ焼きや たこ焼きや」


 風情もへったくれもなかった。


「しかも季語のない俳句だしな、それ」

「アマビエが詠めばなんでも風情なのだ」


 無茶苦茶な論理が展開された時、社長が帰ってきた。


「はい、みんな一皿ずつ。アマビエは僕と半分こね」

「社長!! 裏切ったな!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る