第876話 【番外編】アマビエさん、完全敗北
「いいじゃないの。あなたには珍しく文化的な趣味よ」
クタベさんが言ったが、アマビエさんはふんと鼻を鳴らした。
「アマビエを描いてくれるというならともかく、すでに描かれた絵を見てもな。興味がわかん」
腕組みするアマビエさんを、クタベさんは冷たくねめつけた。
「あなたまさか、行きたくないのは別の理由だったりしないわよね?」
「ぎぇっ」
アマビエさんが驚愕の声をあげた。
「そ……そんなことあるわけなかろう」
「もしかして、館内では飲食できないからとか言わないわよね」
「くきぇっ」
アマビエさん、完全敗北の瞬間であった。
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