第809話 【番外編】アマビエさん、食べる準備

 五人で食べるとして、六種類ずつ作ってみたらどうだろう。具材は十二種類あるし。


「定番と変わり種、半々にしてみませんか?」


 僕は提案してみた。それなら焼いたものが全部食べられない、ということはないだろう。幸い、異論は出なかった。


 検討の結果、焼く順番はこう決まった。


 一回目、蛸・牛すじの煮物・魚肉ソーセージ・チョコレート・唐揚げ・トマト。

 二回目、カニカマ・ソーセージ・チーズ・梅干し・苺・バナナ。


 僕はその順に従って、生地の上に具を載せていった。チョコレートを載せる時だけはちょっと指が震えたが……ええい、ままよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る