第803話 【番外編】アマビエさん、欲望のまま

 レジの前で、すでに妹たちが待っていた。いつの間にかカゴが二つに増え、アマビエさんが一つ持っている。


「何を買ったんだ」

「お菓子を色々」

「たこ焼きと関係ない分は自腹だぞ」


 そう言って、もう一つのカゴの方を見る。たこ焼きの粉の他には、唐揚げ、梅干し、トマト、チョコレート、苺、バナナという、地獄のようなラインナップが揃っていた。


「元のところに返してきなさい」

「そんな言い方ないでしょ! 真剣に選んだのに」

「真剣に選んでこの結果になる方がおかしいわ」


 僕がため息をつくと、妹が腰に手を当ててこちらをにらんだ。

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