第787話 【番外編】アマビエさんのための準備

 一人ならなかなか進まない作業も、誰かがいると苦痛が和らぐ。僕はヨゲンノトリさんと、ふうふう言いながらゴミ捨て場まで雑誌を持っていった。


「疲れましたが、綺麗になりましたね」

「緑茶でも飲みますか?」

「あ、いただきます」


 僕たちは汗をぬぐってひと息ついた。


「大事な書類はなくさないように、ひとまとめにしておきましょう」


 段ボール一つを使って書類入れを作る。これで紙ものも大体片付いた。


「すっきりしてきましたね」


 収納にスペースができ、床に散らばっていたものをそこに納める。それだけで、部屋の見栄えが全く違うものになった。

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