「わかりました」

　ヨゲンノトリさんが示したサイトでアカウントを作り、申し込みをする。あとは売れそうな本を段ボールに詰めるだけ。

「……読み始めるのはなしですからね？」

「い、嫌だなあ。そんなことするわけないじゃないですか」

　心を読まれるのは二回目だ。

「今は漫画なら電子書籍がたくさんありますからね。どうしてもコレクションしたい物以外は、売っても気軽に読めますよ」

「そうします」

　シリーズで買っている二・三編を除いて漫画を処分。後は雑誌だ。

「これは買い取りの対象外ですね。みんなで縛って、ゴミに出してしまいましょう」

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