第777話 【番外編】アマビエさん、金にはゆるい
「うぐっ」
心が痛い。
「思い立ったが吉日とも申します。あなたの部屋のお片付け、ヨゲンノトリがアドバ
イスいたしますよ」
「……そんなことまでやってたの?」
「ええ。こちらは趣味の領域で、何か資格があるわけではないんですけどね。それでも結構、知り合いには好評なんですよ」
「へえ」
誰かが一緒の方が、片付けがはかどるかもしれない。僕はちょっと思い直した。
「じゃあ、お願いしようかな」
「時給は千五百円でよろしくどうぞ」
「お金取るの!?」
「アマビエと違って、俺らはいついかなる時でもタダ働きはしないんだよ。覚えとけ」
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