第775話 【番外編】アマビエさん、まだ来ないで

「まだこんなにあるのに……」


 雑誌はざっと見て、百冊近くある。こんなことになるなら、ちまちま燃えるゴミに混ぜておけば良かった、と思っても遅かった。


 これですっかりやる気を失ってしまった僕は、そのまま眠ってしまった。




「……と、いうことがありまして」


 僕が昨日の顛末を説明すると、薬局長が笑った。


「そうだね、紙類ってのはまとまるとすごく重くなる。……そこに積んでる薬剤師会の会報も、そろそろ捨てないとな」

「普段あんまり意識してませんでしたよ。雑誌以外に他にも捨てなきゃいけないものは、たくさんあるんですけど」

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