第774話 【番外編】アマビエさん、雑誌より重い?

 その結果、猛烈な自己嫌悪に陥っているわけだ。正直、どこから捨てていったらいいのか見当もつかない。


「まずは雑誌かな」


 もう情報が古くなって見返すこともない雑誌が、そこここに積んである。それなら捨てやすいだろうと思い、僕はぺらぺらとめくってみた。


「うん、やっぱり見返したいと思うような情報はないな」


 こんなことなら、さっさと見切りをつけて捨てればよかった。僕は要らない雑誌をまとめて抱えようとして……驚愕した。


「重い!!」


 まとめた紙がこんなに重いとは。腰が抜けそうになって、僕はあわてて雑誌を下ろした。

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