第726話 アマビエさん、花粉に敗北?

「……やっぱり無理だったみたいだね」

「大丈夫です。私、将来ヒノキというヒノキを枯らす薬を作るので」

「それはそれで日本の林業が心配だな……」

「とりあえず今はマスクだね、後は眼鏡とか帽子で体に花粉がつかないようにすること。防御が最大の予防だよ」

「はあい」


 そこでその話はお終いになった。そして時が過ぎ、とうとう花粉が飛散する季節になった。薬局長と事務さんは赤い目をしながら、必死に仕事をしている。患者さんからも大変ね、と声をかけられるほどだった。




【薬局あるある】

 体調が悪いとき、患者さんから気遣ってもらうこともある。

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