第694話 【番外編】アマビエさん、納豆を知らず
「残りはどんなのがあるんですか?」
「昔の人の言うことだから、そんなに突飛な食材はないよ。でも、納豆茶漬けなんてのは変わってるかな」
「納豆……」
実は僕は苦手で、一度も食べたことがない。妹はセンセイにつられて食べるようになっていたが、家族の中で食べられるのは彼女だけだった。だから、味の想像すらつかない。
「アマビエさんは納豆好きですか?」
「そもそもそれはなんだ」
「発酵させて、独特の匂いと味がする豆ですね。腐ってるみたいに糸を引きます」
「なぜそんなものを望んで食う」
真面目な顔で言われると、僕も返答に困った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます