第693話 【番外編】アマビエさん、食通を知る
「白いご飯ならまだ少しあるわよ。でも、ちょっと冷めちゃったわね」
奥さんがおひつを指さした。
「お茶漬けにしたらどう?」
薬局長が言った。
「ちょうど『魯山人のおすすめ』の食材もあることだし」
「ロサンジン?」
事務の子が、難しい数式を聞いたときのような顔になった。
「北大路魯山人。芸術家として有名な人だけど、美食家としてもそれと同じくらいこだわりがあってね。有名グルメ漫画のキャラのモデルとも言われてるんだ」
「へえ……」
「彼がおすすめしてるお茶漬けが十二種類あってね。その中に塩昆布や塩鮭もあるんだ」
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