第692話 【番外編】アマビエさん、不気味に笑う

 するとアマビエさんは不気味に薄く笑う。


「またお宅訪問といくか」

「アポなしはやめてくださいね。本気で怒りますよ」


 アマビエさんは鼻を鳴らしたが、完全に諦めたようには見えなかった。……これは、部屋の掃除をしておかないとマズいな。


「あー、お腹いっぱい。ごちそうさまでした」

「俺もこのくらいにしておこう。いや、どれも美味かったぞ」


 アマビコさんとクタベさんがお腹をさすった。


「……私はまだまだいけそうです」

「アマビエもである」

「あんたら、ホントによく食べるわよね……」


 クタベさんがとろんとした目で、気安い口をきいた。

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