第695話 【番外編】アマビエさん、同情のまなざし

「なんででしょうねえ……」

「まあ、人類は飢えた期間が長かったからな。いろんなことをやってみたくなるのだろう」


 アマビエさんは勝手に納得していた。


「栄養があって、体にいいんだぞ。俺は毎朝食べている」

「他のおかずを買う金がないなら言うがよい」

「同情すんな、そんなんじゃないわ!!」


 アマビエさんはそう言われても、生暖かい目をアマビコさんに向けていた。


「まあ、納豆は好みが分かれるからねえ。東の方じゃ食べる人、多いって聞くけど」

「他のお茶漬けはどんなものがあるんですか?」

「えっと、確か一覧がここにあったよ……」

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