第690話 【番外編】アマビエさん、ドツかれる

 アマビコさんに三本目の足でしたたかドツかれながらも、アマビエさんはなんとか自分の分を確保していた。


「味つきご飯はこれが最後ね」

「いただきます!」


 事務の子の気持ちの良い声と共に、僕たちはピラフにかじりついた。これだけはお箸でなく、スプーン使用である。


「美味しい~。海老もぷりぷりしてるし、入ってるコーンの甘味が最高!」


 事務の子は結構な量のご飯を食べているのに、速度が全く衰えない。


「でも確かに、甘味と塩味のバランスがすごくいいね」


 甘味は野菜のコーンと人参、玉ねぎからきている。塩気は海老、コンソメとバターから。

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