第678話 【番外編】アマビエさん、アシカになる
「い、いや奥さん。体格差的に無理だろ。俺がやるから──」
「大丈夫です」
アマビコさんが手を出したが、奥さんは一人でひょいとアマビエさんを持ち上げてしまった。その様子に、皆があっけにとられる。
「妻は、昔から日本の古武術が好きでね。力の入れ方とか身のこなしとか、効率よく動く術を知ってるんだ。任せておいて構わないよ」
薬局長が笑いながら言った。まさかあの細身の奥さんが、そんな特技を持っているなんて。人は見た目によらないものだ。
「おうおうおう」
アシカのような声をあげながら、アマビエさんが運ばれていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます