第670話 【番外編】アマビエさん、うらやましがりそう

 そして事務の子は、ほくそ笑みながら明太子の瓶をクタベさんに見せる。


「トドメはこちらになります」

「な、なに。毒は嫌よ」


 クタベさんがたじろぐが、事務の子はその隙に明太子をバターの上に載せてしまう。


「クタベさん、大丈夫。美味しいですよ」


 僕が言うと、クタベさんはゆっくりとご飯を口に運んだ。


「なにこれ、革命だわ」


 バターに醤油に明太子。パスタでも間違いの無い組み合わせだが、ご飯に合わせても相性抜群。手が止まらなくなる。


 クタベさんも同じで、あっという間に茶碗が空になった。


「教えてくれてありがとう。本当に美味しかった」

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