第668話 【番外編】アマビエさん、連絡なし

 テーブルに並んでいるのは種々の小鉢。


 僕たちが持ってきた鮭フレーク、明太子、高菜漬け、佃煮は昆布・山椒・梅ひじきに、アサリとシジミ。


 薬局長が用意してくれたのは、豚の角煮にコンビーフとチーズ、バター。それに鰻の蒲焼き、マグロの漬けに海老の天ぷら。


 どれからいこうか迷うくらい、豪華なラインナップだった。


「他はだいたい分かるけど……バターはどう使うのかしら」


 クタベさんが首をかしげた。


「あ、私やったことあります。ご飯の上にバターを載せて、醤油をたらっと回しかけるんですよ。塩気とコクがあって最高です!」

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