第667話 【番外編】アマビエさん、うろついてる?

「どれも美味しそう……」

「あと、お鍋にもう一つあるの。土鍋を開けてみて」


 僕は鍋つかみを装着して、言われるがままに土鍋の蓋をとった。


「わー!!」


 土鍋に横たわるのは、大きな赤い鯛。鯛飯と名前は良く聞くが、自宅で作っている人は初めて見た。


「熱いから私が持っていくわ。悪いけど、こっちのおひつをお願い」

「わかりました。いやあ、みんな喜ぶだろうな」


 僕の予測は正しく、おひつと土鍋が到着するやいなや、大歓声があがった。


「どれからいきましょうか?」

「やっぱりここは白米じゃないかな。ご飯のお供が活躍する時が来たよ」

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