第662話 【番外編】アマビエさん、豆腐好き?

 大丈夫かと思ったが、甘塩っぱい感じが意外とくせになる。


 お刺身は鯛だろうか。その横に、葉っぱのように切ったキュウリがつまと共に添えてある。視覚的に楽しいと、箸もどんどん進んだ。


「これは……やっぱり豆腐だよな」


 僕は最後に残した、だし汁に浸かっている豆腐を見つめた。普通の豆腐にしてはサイズが小さい。これにも何か工夫があるのだろうか?


「お口にあう?」


 考えていると、横手から奥さんが声をかけてきた。


「どれも美味しいです。ありがとうございます」

「良かった。私もお酒弱いから、料理を充実させようと思って頑張ったのよ」

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