第652話 【番外編】アマビエさん、まだ知らぬ

「佃煮はこれでいいか……お漬け物も少し見ていく?」

「お漬け物でどうしても欲しいのがあるんです! それもお願い!」


 事務の子は売り場に着くと、真っ先に高菜漬けを手に取った。


「それかあ、思いつかなかったよ。ピラフにしても美味しいよね」


 僕が小さい頃はマイナーだった記憶があるが、今やコンビニでも高菜ピラフは売っている。時々思い出して買うこともあった。


「おにぎりでもいいですしね。あと、鮭フレークも買わなきゃ」


 ということで、瓶詰めエリアに移動した。ここも流行りがあるようで、この前よりもずっと沢山の瓶詰めが並んでいる。

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