第634話 【番外編】アマビエさん、替え歌を歌う

「わーれは米の子、白波のー」


 アマビエさんが変な替え歌を歌いながら、薬局に入ってきた。


「さーわぐ磯海苔、鮭たーらこー」


 かまってやらないと、いつまでも歌っていそうだ。


「なんですかそれ。お腹空いたんですか?」

「ははは。今年も来たのだよ、新米の季節が」


 アマビエさんは実に嬉しそうだった。


「分かりますよ、お米が美味しいとテンション上がりますよね」


 事務の子も同意する。


「まあ、ラーメンやチョコレートをバクバク食べるよりはいいと思いますけど……」

「分かってきたな、ヤクザ」

「で、それだけ言いに来たんですか?」

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