第609話 アマビエさん、生き生き

「さすが薬局長」

「元凶はもう少し反省してください」


 アマビエさんは元気そうだった。この個体に、トラウマという概念はないんだろうな。


 それにしても、薬局長は誰を頼るというんだろう。その答えがわからないままだったが、僕はやってくる患者さんをさばいていった。


「ふう。だいぶ片付いたね」


 いつものことながら、ピークが引くのは午後二時を回ってからだ。薬局長がようやく休憩に入り、先に行かせてもらっていた僕が店を預かる。




【薬局あるある】

忙しい時間帯はなかなか休憩がとれず、お昼の時間が不安定になる。外ランチも稀。

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