第606話 アマビエさん、くすぐる
アマビエさんは配送さんの脇腹をくすぐり始めた。はるか昔も自分を馬鹿にした船頭をこうやって襲っていたというから──精神的に何も成長していない。
「アマビエさん、いけません」
「何やってるの。一般市民に迷惑かけちゃ、ダメでしょう」
幸い、今は薬局長とクタベさんが止めてくれた。それでもアマビエさんは残念そうに、手をわきわきさせている。
「すみません、ちょっとうちに居着いてるアマビエでして……」
「ちょっとで済むような存在でしたっけ!?」
【薬局あるある】
いつから来ているか不明な長い常連さんも、たまにいる。
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