　結局二人がかりで脱がせる羽目になった。脱以後のアマビエさんは、心なしかいつもよりしっとりとしていた。

　市役所の人にワクチンの瓶の収支を確認してもらって、異常がないことを確認する。これでようやく、今日のここでの仕事は終わりだ。

「今日はありがとうございました。とんでもないの連れてきちゃって……」

「いえいえー。なんか余計なウイルスが落ちたみたいで、すっきりしましたよ」

　ペアの薬剤師さんがいい人で、本当に良かった。一礼しながら去って行く彼女を、笑顔で見送る。

【薬局あるある】

　一緒に仕事をする面子は本当に重要。

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