第549話 アマビエさん、すごむ
「うーん、でも調整室は狭いんですよ。アマビエさんが入ると、なんていうか圧がねえ。最近、また大きくな」
「なんだ?」
「……頼んでみましょう」
最後まで言わせてもらえなかった。まあ、市役所の人が絶対許可するわけないから、いいか。
「どこでやるんだ?」
「近くの区役所です。自転車で行けば十分くらいかな。しっかりついてきてくださいね」
僕はそう言って、自転車をこぎ出した。アマビエさんが後からほてほて着いてくるが、あまりに遅いのですぐ見えなくなった。
【薬局あるある】
この時、市役所や区役所にお邪魔する機会が増えた。
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