第524話 アマビエさん、強気
相変わらず、アマビコさんはアマビエさんには分が悪い。
「でも、心配してくださったんですね。すみません。でも、前よりはちょっと運動してるんですよ。だって──」
その会話の途中で電話が鳴った。事務の子が素早く受話器をとり、短い会話を交わす。
「また配達依頼です。自転車で十分くらいの距離ですけど、受けていいですか?」
「僕、行けますよ」
「悪いね、じゃあ頼もうかな。先生に大丈夫だって伝えてもらえる?」
「わかりました」
事務の子は短く答えると、その後もてきぱきと処理を進める。
【薬局あるある】
自転車で行ける範囲に詳しくなる。
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