第522話 アマビエさん、同類にタダ乗りされる

 つつかれている僕を尻目に、救いの神はいなくなってしまった。


「一家に一アマビエがイヤなら、一家に一アマビコはどうかな?」

「また面倒くさい妖怪が来た……」

「その言いぐさは何だあ!!」


 僕はうっかり口を滑らせたせいで、妖怪二体に体をいじり回される羽目になった。


「……なんでそんなにボロボロになってるの?」

「あ、アマビコさんだ。こんにちは」


 二人がようやく戻ってきて、僕は解放された。


「最近こいつがジムにも来ていないから、様子を見に来たのだ。それなのに失礼なことを言うから」


【薬局あるある】

 健康対策は続けてこそ。

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