第510話 【番外編】アマビエさん、いつもの生活

「こっそり食べ物がもらえる神とつながりたい。今のやつらはケチだ」

「それくらいは自分で頑張ってください」


 とぼけた回答が出てきたので、僕はほっとした。


 その翌日、いつも通りに出勤していると、アマビエさんがやってきた。


「……またテレビをつけているのか」

「待合で見る人もいますからね。心を無にしてますよ」


 そんな会話をしていると、速報が入った。


『情報番組 ズバズバ! のスタッフに集団感染 クラスター発生か』


「…………」

「……やったな。あの人外」


 アマビエさんと僕はクタベさんを見つめる。彼女はにっこりと笑っただけだった。

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