第509話 【番外編】アマビエさん、想像し震える
すると問われたアマビエさんは、小刻みに震え出す。
「おおおおお前は何を想像させるのだ」
「……そんなに怖いんですか」
「あいつ、ありとあらゆる魑魅魍魎の知識を持っているからな。相当仲がいいか、睨みをきかせているに違いない」
「それは……うん」
バケモノが列を成してやってくる様子を想像し、僕は震えた。
「我はちょっとした土地神と面識があるくらいだがな。あのコネは……くきー」
アマビエさんは途中からうらやましがっている。薬局長が笑いながら言った。
「アマビエさんはひとがいいから、そんなに呪いたい人もいないでしょう」
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