コロナ緩和編~やってることは変わりません~

第511話 アマビエさん、世慣れする

「なんだ。今日は閑散としてるな。潰れたか?」

「アマビエさん。そういうことを大きな声で言わない」

「潰れたか?」

「小声だからいいってもんでもないですっ」


 僕が反論すると、アマビエさんは「ヤクザの声の方がうるさい」と、憎まれ口をたたいた。


「潰れてませんよ。今、薬局長がお届けに行ってるから人が少ないんです。クタベさんは休憩だし」

「お届け? 熟れたマダムに薬局長をサービスするのか?」


 嫌な感じに人間界に慣れてきたな、この妖怪。


【薬局あるある】

 もちろんそんなサービスはございません。安心してご利用ください。

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