第478話 【番外編】アマビエさん、にやつく

 それからの僕の釣果をまとめるとこうなる。


 シャツ。

 人面魚。

 シャツ。

 妖精マグロ。

 シャツ。

 シャツ。


「……この場所、呪われてません?」

「そんなことありませんよ。私は普通に釣れてますから」


 すますセンセイの後ろで、「くくくくく」という忍び笑いが聞こえてくる。アマビエさんが、後ろから笑いをこらえているのがすぐに分かった。


「アマビエさん! 僕が最大レア釣っても、分けてあげませんからね!」

「くくく、釣ってから言え」

「くそおおおお!!」


 薬局に続き、ゲームでも最下層になりそうな予感がしてきた。僕は頭を振り、気持ちを切り替える。

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