第479話 【番外編】アマビエさん、高みの見物

(数だ……とにかく数を釣るんだ!)


 このゲーム、魚影だけで最高レアかどうか判断することはできない。今は引きが悪かろうと、釣って釣って釣りまくるしかないのだ。


 大きめの魚影を狙って、竿を投じ続ける。すると奇跡がおきた。


「おおっ」

「これは……」


 僕のキャラが釣り上げたのは、最高クラスレアの一つ、「ウミシンジュマイマイ」だった。その名のまま、くねくねした身体を隠すように、大きな真珠をくり抜いて背中に負っている。とぼけた顔だが、僕には祝福に見えた。


「やりますね」


 センセイが唸ったところで、無事タイムアップとなった。


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