第477話 【番外編】アマビエさん、欲しがる

 最高レアではないものの、薄蒼の身体に銀の石がきらめく非常に美しい生物だ。店で売っても高値で売れ、水槽の彩りに確保しようとするプレイヤーも多い。


「我の家に欲しい」


 綺麗なもの大好きなアマビエさんが食いついた。センセイは鷹揚に、「じゃあ後で送りますね」と返事をする。


「どうですか。序盤から差がつきましたよ?」

「ま、まだまだ勝負は始まったばかりじゃないですか。僕だって、アマビエさんが欲しがるようなのを釣ってみせますよ」

「口だけで終わらないでくださいね?」


 僕たちは意味ありげな視線を交わし合ったのち、戦いに戻った。

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