第465話 【番外編】アマビエさん、さらりといこうぜ

「うん、量を食べてももたれない感じ」

「スパイスが入ってなければ、お味噌汁みたいじゃない?」

「確かに」


 インド人はよくカレーを食べると聞いて、「それは無理じゃない? 胃腸が丈夫なのかな?」と思っていた時期が僕にはあった。しかしこのさらさらカレーなら、毎日食べても大丈夫そうだ。


「油も少ないし、具も野菜と魚で健康的です」

「カレーだから、物足りなさもないですしね」

「クタベさん、さすが」

「それほどでも」

「ここにバターを足したい」

「アマビエさん、それは野暮ですよ野暮」


 カレーの傍ら、僕は忘れないようフォーもすする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る