第464話 【番外編】アマビエさん、食べてみる

「今回はご飯に合わせていただこう」

「はーい!」

「あ、そうそう。アマビエさん、これがインド米ですよ」


 アマビエさんに米粒を見せてみると、感慨深そうにずっと見入っていた。


「長く育っているな……」

「そうですね。全然形が違います」

「よほど無理に伸ばされたのか……」

「いや、そんな矯正はしてないと思いますよ」

「まあ、とにかく食べてみよう」


 アマビエさんは、米とカレーを同時にすくった。口に入れて、何度か噛む。


「すぐになくなるな。さわやかな辛味だけが残る」


 僕たちも同じようにしてみて、アマビエさんが正しいとわかった。

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