第463話 【番外編】アマビエさん、カレーをすくう

 妹がスプーンでカレーを持ち上げた。アマビエさんもそれを真似して、こぼれたカレーをなめている。


「インドのってもっとドロっとしてない?」

「バターチキンカレーとか、そうだよな」


 僕は最近、だいぶ市民権を得たカレーの名前をあげてみた。


「あれはインド北部のカレーだよ。南部はさっぱりした味付けで、日本人でも毎日食べられるような感じ」

「そうなんですか」

「宅配には向かないからないのかな……ドーサっていう薄いクレープみたいなのもあって、それでカレーを巻いても美味しいよ」

「へえ!」


 薬局長の説明に、僕は聞き入った。

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