第457話 【番外編】アマビエさん、やはり日本の妖怪

 その時、台所から「チーン」と小気味よい音が鳴った。センセイと事務の子が、平皿に白米を盛って戻ってくる。


「できましたー」

「各自セルフでお願いします」


 僕たちは言われるがままに小皿へ白米をよそい、鶏肉と一緒に口へ運んだ。ぴりりと舌を刺すスパイスの刺激も、白米は柔軟に受け止めてくれる。全然違う料理のはずなのに、和食を食べているような気分になってきた。


「日本人だなあ……」

「うむうむ」


 アマビエさんも、白米を多めに口に運んでいる。僕と同じ味覚のようだ。


「薬局長とクタベさんは?」

「僕はいいかな」

「私も」

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