第456話 【番外編】アマビエさん、インド米知らず

「それ、インド米なんですよねえ。いつもの白米で食べたいから、チンしちゃいましょう」

「手伝いますー」


 センセイと事務の子が、キッチンに消える。アマビエさんが首をかしげた。


「インド米?」

「南アジアでは、縦に細長いお米が主食なんですよ。日本のより水分が少なくて、カレーやピラフにするとうまくできます」


 慣れた味ではないため日常遣いはしないが、たまに食べるとおいしい。


「見たことがない」

「じゃあ、カレーの時によく観察してください。国際交流です」

「アマビエはわーるどわいどでなくてはな」


 アマビエさん、誇らしげに胸を張った。

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