第404話 【番外編】アマビエさん、注目されたい

「良かったですねえ。で、そちらは?」

「クタベと申します」

「別名、白沢さん」

「あなたが! お目にかかれて光栄です!」


 センセイの頬に赤みがさした。アマビエさんが渋い顔をして小石を蹴っている。


「これ、うちのサークルの出版物です。クタベさんもこういう感じでグッズになりませんか?」

「あら、いいじゃない」

「ありがとうございます!」


 本物から許可が出た。この前さんざん考えていたトリオ構図が無駄にならなくて、喜ばしい限りである。


「あなたがセンセイ? 今日お世話になるっていう」

「しますします」

「じゃ、これ。少しだけど」

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