「ううん、十人まで登録できるの」

「すごいな、今のゲーム」

「一緒に遊べるのは、五人までだけどね。それは、交代でやればいい話だし」

　ハードの進化はすさまじい。ケーブルを使ってやっと通信していた時期が、懐かしく感じられた。

「なんの話だ。島流しならたいして楽しくないぞ」

「行けば分かります。さ、また電車に乗りますよ。改札の通り方は覚えてますね？」

「あたぼうよ」

　さすが記憶力のアマビエさん、今度は引っかかることなく電車に乗った。それが誇らしいのか、出迎えのセンセイに鼻息を荒くしながらことの次第を報告している。

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