　感心していると、アマビエさんが向こうからスキップしながらやってきた。

「今日は♪　アマビコも♪　ヨゲンノトリも♪　仕事でいない♪」

　上機嫌の理由を、初っぱなから簡潔に説明してくれる。……その喜びは、長くは続かないのだが。

「お待たせしました。皆さんの切符、買ってきましたよ」

「クタベエエエエ！！」

　アマビエさんが苦手なタイプが降臨した。

「私だってお付き合いすることはあるんですよ？」

「……まあ、それはそうだが」

「ちなみにアマビコさんとヨゲンノトリさんとはＳＮＳ友達ですので、今日も観察を頼まれています」

「んぐおおおお」

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