第379話 アマビエさん、癒やす
「今日もファックスがうなるねえ」
午後になって、順調に紙を吐き出し続ける機体。それに向かって、薬局長がつぶやいた。
「大活躍ですよね」
「ちょっと古い機体だからなあ……いきなり壊れないといいけど」
確かに、長い眠りの末酷使された物体がどうなるのか……今は修理に来てもらえるかも微妙な時期だけに、僕は心配になった。
「アマビエさん」
「ん」
何故か堂々と調剤室にいるアマビエさんに向かって、僕は言った。
「撫でておいてください。直る気がするんで」
「任せろ」
【薬局あるある】めったに動かなかった機械を酷使した後が、心配。
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