第352話 アマビエさん、だんまり

僕らは白い方に焦点を絞って話しかけることにした。


「管理栄養士の資格は、どうやって……」

「大学に四年間通いましたあ」

「だからどうやって!?」

「いや、このままの姿で。山梨の人は優しいですねえ」


僕は引きつった顔のまま、必死に考えた。ゆるキャラに住民票を与える自治体もあるみたいだし、ありえない話では……いや、やっぱりないな。


「疫病が流行っても守ってやらねえぞ、って脅したら……学長、あっさり認めたな」

「黒い」


白と黒の差がひどすぎる。



【薬局あるある】こんなことをして入学できる「人間」はいませんのでご注意を。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る