第332話 【番外編】アマビエさん、無呼吸?

「止まった」

「今……息してないよね?」

「ぐおおおおお」


 心配していると、またいびきが始まった。ひと安心だが、僕の頭にある疾患名が浮かぶ。


「睡眠時無呼吸症候群」

「なに、それ」


 文字通り、寝ている時に複数回呼吸が止まってしまう病である。その結果、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下を招く。


「首が短かったり、脂肪がついてるのはリスクなんですよね」


 アマビエさん、小さなマフラーのような脂肪が首を取り巻いている。


「アマビエさんは妖怪だから、大丈夫なのかもしれないけど……」


 これを聞いていた社長が、腕組みを解いた。

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