第333話 【番外編】アマビエさん、知らないところで
「いや、ダイエットさせよう」
「……ですよねえ」
妖怪だから死なないだろうが、いつまでもクールでシャープなアマビエさんでいてほしいものだ。病期除けで有名、とあれば余計に。
「今日はありがとう。駅まで車で送るから」
「はーい」
「なんかいいサプリとかあったら教えて」
「……サプリでは痩せませんよ」
情報交換を約束して、食事会はお開きになった。
後日、社長から動画が送られてきた。必死でランニングマシンを走り抜けるアマビエさんが映っており、それを見たアマビコさんとクタベさんが爆笑していたのだが……これは、言わない方がいいだろう。
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